2018年もまた世界各地でさまざまなお祭りが開催される予定です。
世界で開催されているお祭りの中には
他の都市では見られないような一風変わった個性的なお祭りもあります。
ラトビアで毎年開催されているブロンド祭もそうしたお祭りの一つです。
ラトビアという国の名前を聞いたことがない人もいるかもしれませんが
この国は北ヨーロッパにある共和国です。
もともとこの国は1918年にロシアから独立したのですが
第二次世界大戦中はドイツの支配下にあり
戦争の終わりごろ、ソビエトに再び占領されて
そのままソビエト連邦に加入したという歴史を持っています。
その後ソビエト連邦の崩壊により、1991年にラトビア共和国として独立しました。
その後はヨーロッパの国の一つとして近隣の国と交際して、2004年にはEUにも加盟しています。
国土の東側にはバルト海が広がり、国境の北側で接しているエストニアと
南側で接しているリトアニアとあわせて、バルト三国とよばれることもあります。
この国の人口はおよそ200万人ほどで
これは日本で言えば名古屋市に住んでいる人の数とだいたい同じくらいの数です。
この国の首都はリガという都市で、国土の北側に位置しています。
入り江の奥まった場所に位置しているこの都市は
昔から多くの商業船が行き交う交易都市として発展してきました。
現在このリガにはおよそ70万人ほどの人が生活していて
これはラトビアの人口のおよそ3分の1にあたります。
この国の人口構成の大きな特徴は男性よりも女性の数の方が多いことです。
また緯度が高い場所に位置しているため
昼間の日照時間も限られているため金髪の女性が多いことも一つの特徴です。
そのような金髪の女性が多いリガでは
世界の他の都市では見られないお祭りが毎年開催されています。
それが『ゴー・ブロンド』というお祭りです。
このお祭りの最大の特徴は、国内や国外から美しい金髪を持った女性が多数集まって
パレードを行なうことです。ブロンドの女性が好きな男性だけでなく
幅広い人に人気があるお祭りです。
このお祭りは毎年、5月31日に開催されていますが
それはこの日がブロンドの日にあたるからです。
このお祭りでは金髪の女性が思い思いの服装で街中をパレードするのですが
参加者している女性が着ている洋服に一つの共通点があります。
それは服装のどこかに鮮やかなピンク色を取り入れているところです。
上半身に白いシャツを着て、下半身に蛍光色のピンクのスカートをはいて
お祭りに参加しているブロンド女性もいれば、全身ピンク色のドレスを着て参加している女性もいます。
そのためにお祭りが行なわれる5月31日は
リガ市はブロンドとピンクの二つの色で埋め尽くされます。
ピンク色の服を着ている人はパレードに参加している女性だけでなく
それを見ている観衆の中にも大勢います。
洋服だけでなく中には、ピンク色のウイッグをかぶりながら
パレードを楽しんでいる観衆も見られます。
お祭りではパレードと一緒に、イベントなども開催されますが
イベントの内容もブロンドと密接に関係しているものです。
美しいブロンドヘアのハリウッド女優として知られた
マリリン・モンローにちなんだコンテストなども開催されています。
マリリン・モンローになりきって、顔につけぼくろなどをつけて
参加している女性も多く見られるのも特徴です。
もともとこのお祭りは国の経済を盛り上げるために企画されたものですが
今では国内や周辺のヨーロッパ諸国だけでなく
世界中のブロンド好きの人が集まるお祭りにまでなっています。
大人から子供まで一緒になって楽しむことができる
明るくて華やかな雰囲気が魅力のお祭りです。