ホーリー祭2018 in インド[世界最大級のカラフル祭りを楽しむ為に]

インドのホーリー祭は世界的に有名です。2018年のホーリー祭を楽しみにしている人も多いです。
ホーリー祭はヒンドゥー教の春祭りで、もともとは豊作を祈った祭りでした。

その後、全国各地の悪魔祓いなどの伝統が混ざり合って現在の祭りの形になっています。
色粉や色水をかけ合うのが祭りの特徴ですが
これはカシミール地方の伝承です。カシミール地方では
家に入ってくる悪鬼を追い払うために泥などを投げる習慣があります。

赤は血を象徴し、緑は畑を象徴しています。
祭りは2日間行われ、祭りが開催される前から多くの店で
色粉や子供が利用する水鉄砲が販売されます。

1日目の祭りは日没から始まり、ヒンドゥー教の神様や人間の男女の愛を表現する歌を歌います。
神話に由来する焚き木を燃やし悪魔祓いをして幸福を祈ります。

2日目は、色水や泥水をかけ合います。
祭りがスタートすると、参加者は見知らぬ人にまで色粉を塗ったり色水をかけます。
色粉を塗った後は、ハッピーホリーと言って抱き合う人も多いです。

普段は飲酒を控えている人でも、祭りが開催されている間はお酒を飲んで楽しみます。
インドはアーユルヴェーダという伝承医学が有名ですが
色粉もアーユルヴェーダ系の自然由来のカラーパウダーを使うケースが多いです。

伝統的なカラーパウダーは、花を天日干しにして粉末にしたものを使います。
赤のカラーパウダーに使われる原料は、レッドサンダルウッドで肌に優しいパウダーです。

世界中から観光客が訪れることもあり、安価な化学染料粉も売られています。
化学染料粉は肌トラブルの原因になるので、肌が弱い人は避けたほうが安心です。

ホーリー祭はインド各地で行われますが、特にヒンドゥー教徒が多い場所で盛り上がります。
ビジネス街は比較的静かで、地方に行くほど盛り上がる傾向があります。

日本からホーリー祭を見に行く場合は、成田空港からインドの首都デリーまで直行便が出ています。
最も祭りが盛り上がるバラナシは、デリーから飛行機で1時間半くらいです。
祭りの参加料は無料で、誰でも参加することができます。

バラナシは、ヒンドゥー教の聖地なので、祭りの規模も大きく参加する観光客も多いです。
ただ、危険もあるので平和な日本から遊びに行く観光客は注意が必要です。

ヒンドゥー教にはカースト制度があります。
カーストは身分を規定しているもので
誕生後にカーストを変更することは不可能です。

カースト制度が嫌で改宗する人もいます。

ホーリー祭の間はカーストに関係なく過ごせるため
下層カーストの人も無礼講で楽しむことができます。

男性の酔っ払いが多く暴動が起こることもあるので
女性の外国人観光客はホテルでホーリーを楽しむ人が多いです。

色粉や色水で洋服が汚れるため
祭りに行く場合は下着も洋服も汚れて大丈夫なものを着用します。

バラナシでは、カラーパウダーをかけずに
ビニール袋にカラーパウダーと水を入れて投げつけてくる子供もいます。

水鉄砲やバケツで色水をかける人もいて祭りの間はカオス状態です。
慣れた人だと、マスクやゴーグルなどを持って参加する人もいます。

ネット上には祭りの様子を撮影した動画が数多く投稿されているので
どのくらい過激な祭りなのか事前に確かめることができます。

髪や肌にカラーパウダーや色水が付着すると
シャンプーやソープで洗ってもなかなか取れないことも多いです。

何度も色水を浴びて風邪を引いてしまう人もいます。
どうしても祭りに参加したい人は、覚悟して参加する必要があります。

携帯電話やカメラを持ち込む場合は
必ず防水加工をしているバッグかケースに入れておくことが大事です。

防水対策をしないと、大事な携帯電話やカメラが故障してしまうこともあります。
楽しい祭りですが、後で困らないように事前の対策が必要です。